【レビュー】Smoant Knight AIO Kit を徹底検証
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Smoant Knight AIO Kit をじっくり使い込んでみた
BandVape スタッフの吉田です。
アメリカに3年、イギリスに半年、中国に1年、タイに半年と、滞在先のどこでも VAPE が手元にある生活を送ってきました。
今は年間数百本以上を実際にテストする立場で、毎日いろんなデバイスを吸い比べています。
パワーと携帯性、自由度を両立する一台を探す旅は、いつまでも終わりません。
かつては、かさばる強力なモッドと別タンクか、手軽だが機能の限られたポッド型か、二択を迫られたものです。
そこに登場したのが、オールインワン(AIO)でした。
Smoant Knight AIO Kit は、その競争の場に単なる新顔としてではなく、力強い主張を持って入ってきました。
伝統的なモッドの高出力性能を、コンパクトな AIO に統合し、さらに Boro タンク対応という切り札を加えています。
作りから ANT チップ、コイル系、操作感まで、ひとつずつ見ていきます。
メーカーの宣伝ではなく、自分の手で試した結果だけを書きます。
同梱物の確認
パッケージは頑丈で作りもよく、本体と付属品をしっかり収めています。
箱を開けると、まず質感と堅牢さが伝わってきました。
同梱物を整理します。
- Smoant Knight AIO 本体: バッテリーとリキッドを入れれば使える状態。
- Smoant K-4 コイル(0.2Ω、55〜65W): ポッドに装着済み、肺吸い向け。
- Smoant K-5 コイル(0.15Ω、70〜90W): 予備。最大の蒸気量と高出力向け。
- Type-C 充電ケーブル
- ユーザーマニュアル、保証カード
性格の違う2種類のサブオームコイルが入っているのは気の利いた配慮で、箱を開けた瞬間からこのデバイスの出力幅を試せます。
これは…地味だけれどありがたい。
箱出しから多彩な体験ができるよう、よく整えられた構成でした。
デザインと作り
初めて握ると、考え抜かれた設計が分かります。
96.4 × 51 × 26.3 mm は、丈夫さを感じる重みと、日常で扱いやすいコンパクトさのちょうど中間でした。
本体は粘りのある亜鉛合金製で、安心感のある手応えと、日々の小さな衝撃への耐性を備えています。
見た目はモダンで洗練されていて、カラーも複数から選べます。
サイドパネルが工夫の見せどころで、片側はマグネット式でポッドやタンクに素早くアクセスでき、もう片側のバッテリー室カバーはしっかり留まってがたつきません。
頻繁に開ける側はマグネット、開けないバッテリー側はしっかり固定という使い分けが効いています。
側面の大きな窓から、分解せずにリキッド残量を確認できるのも、地味ながら効いてくる配慮でした。
5 mL の容量は AIO としては十分で、補充の手間を減らしてくれます。
発火ボタンと操作系の配置も直感的で、握り心地もよい。
見た目と機能の両立した、使っていて気持ちのいいデバイスです。
ANTチップと多彩なモード
中核を担うのが Smoant 最新の ANT チップです。
1 〜 90 W という出力範囲は、伝統的なサブオームモッドの領域。
発火は素早く、過熱、低電圧、ショートといった安全保護も備えます。
電源は単三型の外付け 18650 バッテリー(別売り)で、これは経験者に喜ばれる仕様です。
予備を持ち歩いて1日中使え、劣化したら交換できるので、キット全体の寿命が延びます。
ANT チップは 0.49 インチの OLED 画面から、8つの出力モードを引き出します。
- VW: ワット数で設定する標準モード。
- VV: 電圧で出力を調整。
- DVW: 1パフの秒ごとにワット数を設定できるカーブモード。
- BYPASS: メカニカルモッドのように、バッテリーの電圧をそのまま出力。
- TC(NI / TI / SS): ニッケル・チタン・ステンレス向けの温度管理。
- TCR: 他のワイヤー向けの上級温度管理。
ここまでのカスタマイズ性は AIO では珍しく、好みに合わせて細かく追い込めます。
主役級の特徴、Boroタンク対応
このデバイス最大の特徴が、Boro タンク対応です。
Boro タンクは Billet Box などで広まった、規格化された長方形のタンクシステム。
市場の多くの Boro タンクに対応させたことで、Smoant は事実上ほぼ無限のカスタマイズへの扉を開きました。
専用コイルに縛られず、他社製の Boro タンク、ブリッジ、再構築式アトマイザー(RBA)まで使えます。
これにより Knight AIO は、単なる AIO から、いじりがいのあるプラットフォームへと姿を変えました。
どれだけの人が実際にやるかは分かりませんが、この自由度には素直に惹かれました。
コイルと味わい
性能はコイル次第で、Knight AIO は評価の高い Smoant K シリーズを使います。
K-1 から K-5 まで対応し、キットには高性能な2種類が付きます。
まず K-4 コイル(0.2Ω、55〜65W)です。
装着済みで、温かく密度のある味わい深い一服を出します。
推奨範囲で使うと、味を損なわず豊かな煙が立ちます。
力強い肺吸いを楽しみたい方にぴったりでした。
次に K-5 コイル(0.15Ω、70〜90W)です。
煙量を求める方の本命で、70〜90W まで上げると Knight AIO は本物の雲製造機になります。
ドローは非常に開放的で、蒸気量は圧巻でした。
性能を引き出す鍵はエアフローです。
ポッド底部の調整は効果的で、絞ると味がこもると感じる方もいます。
開けてやるとコイルが呼吸し、煙とともに豊かで濃い味が出てきます。
コイルをきちんとなじませ、エアフローを整えることが、この一台を活かすコツでした。
どんな人に向いているか
使ってみて、向き不向きははっきりしました。
【向いている方】
標準的なポッド型に物足りなさを感じ、高出力を試したい方。
カスタムビルドや他社製アクセサリーの世界を、かさばる構成なしに楽しみたい方。
外付けバッテリーの柔軟さを重んじる方。
今は手軽に、いずれは趣味として深く付き合いたい方。
【向いていない方】
VAPE がまったく初めての方。
多彩なモードと外付けバッテリーは、中級〜上級者向けです。
画面の小ささが気になる方。
0.49 インチは機能十分でも、人によっては読みづらく感じます。
ここは把握したうえで選びたいところです。
惜しいと感じた点
良いところが多い一方で、正直に書いておきたい不満点もあります。
まず画面の小ささ。
0.49 インチの OLED は機能としては十分でも、人によっては読みづらく感じるでしょう。
次に 18650 バッテリーが付属しないこと。
この手のデバイスでは標準ですが、初めての方には追加の出費になります。
そして選択肢の多さ。
8モードという豊富な設定は、まったくの初心者には持て余されるかもしれません。
ここは把握したうえで選びたいところです。
当店 BandVape のおすすめ
ここで少しだけ、当店の取り扱い製品にも触れておきます。
Knight AIO のように高出力でしっかり味を出すデバイスを楽しむ一方で、手軽に持ち歩ける一本も欲しい、という方には、当店で扱う Marbo Bar 9K ダブルミントもよく合います。
締まった吸い応えとクリアな清涼感があり、サブの一本として気軽に楽しめるのが魅力です。
当店(BandVape)では、こうした使い勝手の良い製品を、実際に試したうえで厳選して取り揃えています。
気になった方は、下の紹介ものぞいてみてください。
総評
Smoant Knight AIO Kit は、VAPE の設計として見事な達成でした。
AIO の手軽さと、伝統的なモッド&タンクの生のパワーや自由度の間を、うまく橋渡ししています。
力強い 90W 出力、洗練された ANT チップ、そして Boro 対応がもたらす拡張性。
これはもう単なる VAPE ではなく、ひとつのプラットフォームです。
標準的なポッド型に限界を感じ、高出力やカスタムビルド、他社製アクセサリーの世界を、かさばる構成なしに探りたい方には、格別の選択肢になります。
今日はそのまま使え、明日には趣味として深く付き合える。
一緒に育っていける一台でした。
パワー、性能、そして果てしない可能性という点で、今市場で最も惹かれる AIO のひとつだと感じます。
VAPE の好みや最適な選択肢は人それぞれです。
当店(BandVape)では数百本の VAPE を試した結果、セレクトされた製品を取り揃えていますので、ぜひ当店のラインナップもチェックしてみてください。
